
Hello Hello ニューヨーク駐在妻のびばです!
こんにちは!
25年8月、イエローストーン国立公園とヨセミテ国立公園を目当てにニューヨークから旅行しました。
1日目: ニューヨーク→ソルトレイクシティ(到着後、市内観光)
2日目: イエローストーン観光1日目
3日目: イエローストーン観光2日目
4日目: グランドティトン観光→ソルトレイクシティ
5日目: ソルトレイクシティ→サンフランシスコ(到着後、市内観光)
6日目: ヨセミテ観光1日目
7日目: ヨセミテ観光2日目
これから数回に分けて旅行記の記事を紹介します。今回は2日目の「イエローストーン観光(前編)」です。
イエローストーン国立公園へ出発!
車なし、アメリカでの免許証なしの私たちは、イエローストーン国立公園を回るにあたって、ツアーを事前に予約。
7:00にツアーガイドと待ち合わせ、ソルトレイクシティを出発。
ほかの参加者がいなかったので、実質プライベートツアー(ガイド付きUber)のような形でツアーを開始!
広大なアメリカ西部の風景を眺めながらドライブ。


9:30頃、アイダホ州のポカテロ(Pocatello)で小休憩。
Maverikはガソリンスタンド付きコンビニのような感じのお店です。




10:30頃、アイダホ州のアイダホフォール(Idaho Falls)のサブウェイにて早めのランチ休憩。
Fallsという名前がついていますが、滝はないそうです(笑)




ウエストイエローストーン(West Yellowstone)に到着
12:30頃、宿泊するホテルのあるウエストイエローストーン(イエローストーン国立公園の西入口の近くの街)に到着。
(ソルトレイクシティからイエローストーンまで車で5時間半くらいかかりました)
ちなみにこの時の気温は、20°くらい。長袖一枚でOKでした。日が当たったり歩いたりすると結構暑くなるので、日中は半袖でも過ごせそうな感じでした。実際に周りは半袖の方が多かった気がします。
ビジターセンターに立ち寄ります。パークマップをゲット。




ウェストイエローストーンには、ビジターセンターのほか、レストランやお土産屋さん、スーパー、ホテルが並びます。
イエローストーン国立公園到着
12:40頃、いよいよイエローストーン国立公園の入口へ!
イエローストーン国立公園は世界で最初に設立された国立公園。グランドキャニオン、ヨセミテと並ぶ3大国立公園として名高い場所です。
地球上で最も壮大な温泉、間欠泉、泥火山、噴気孔を間近でみることができます。1万以上の熱水地形があり、そのうち500以上が間欠泉です。
このような地熱現象は、イエローストーン国立公園の地下にある巨大なマグマ溜まり(岩石が溶けた状態のマグマ)によるものです。
過去の複数回にわたる大噴火により、地面が陥没してカルデラが形成され、そのカルデラの地下に残るマグマ溜まりが熱源となり、地表に様々な地熱現象が現れます。(現在のカルデラの大きさは約70㎞×約45㎞にも及びます)
イエローストーンの火山活動はまだ「活火山」とされ、地熱現象や地盤の変動(隆起・沈降)がカルデラ内で起こっています。
今見られる景色が、今後も変化しつづけると思うと、不思議な感覚ですね。
イエローストーン国立公園はそのままの自然を大事にする考えのもと、色々なルールがあります。主な規則や規定は以下の通りです。
イエローストーンに行かれる際には、必ず事前にガイド情報を確認してから入りましょう。
- 野生の動物に近寄らない(熊やヘラジカは最低91メートル、バイソンやヘラジカ等の動物は最低23メートル離れて観察する)、餌付けしない
- 自動車の制限速度は時速45マイル(72キロ)
- 自然または文化資源(野草、石など)の持ち去りは違法
- 釣りは許可が必要(https://www.recreation.govで購入できる)
ガイド&ドライバーはAmerica the Beautifulと呼ばれる2000以上の連邦管理レクリエーションエリアに入場できる年間パスを持っていました。一般の方の車だと1台あたり年間80ドルで有名な国立公園のほとんどが入場料が 30ドル程度かかるので、国立公園巡りをする方は買ってもよいかもしれません。
詳しくはこちら↓
https://www.nps.gov/planyourvisit/passes.htm
12:50頃の景色。大自然が広がります。
マップは、紙で持っておくことをおすすめします。公園内は、電波が通じなくなります。


観光スタート
イエローストーン国立公園には2泊しますが、以下のような行程で回りました。
ルートは8の字のようになっていて、一日目に下のループ(①)、二日目に上のループ(➁)、三日目にグランドティトン国立公園(➂)を回るスケジュールで動きました。
※黄色ハイライト:West Yellowstone
※青線:カルデラ
※赤線:今回の観光ルート


このマップはこちらから見ることができます。
この記事では上のループ(①)での観光についてお話していきます。
13:00頃、入口から車を走らせていると早速野生の動物が!!






エルクです。
角が生えているのが雄です。雌をめぐって戦うときに使います。毎年冬頃に落ちて、春ごろに生え変わるようです。
雌のエルクは、子供といるときは少し攻撃的になりやすいようなので、注意です。
反対側にも笑 こっち見てた笑


Firehole Falls
West Yellowstoneから車で約20分くらい走らせました。


13:15頃、まず訪れたのは清流が滝となって流れ落ちるFirehole Falls(落差は12m程度)


Fountain Paint Pot
滝から約15分くらい車を走らせて、地熱活動を間近で感じられるFountain Paint Potに到着!(13:40頃)


Fountain Paint Potでは、イエローストーンの火山活動が今も続いていることを示す、さまざまな熱水地形に出会えます。ここでは、代表的な2つの種類の地熱現象を見ることができます。
- 水が豊富なもの(温泉や間欠泉)
- 水が少ないもの(泥の沼や噴気孔)
※間欠泉…地下の熱源で熱せられた水が、ある周期で熱湯や水蒸気を噴き上げる現象
歩いていきます。


温泉が見えてきました。


近づいてみる。
透明~青色の温泉は、水温が70°以上。ほとんどの微生物は生きられない温度で、純粋に近い状態です。青く見えるのは、光の散乱によるものだそう。


続いて、泥間欠泉(mud pots)が見えてきました。
こちらは水が少なめで、地熱で温められた粘土や泥が沸騰している状態です。グツグツとしています。


続いて見えるのが噴気孔(fumaroles)。
こちらは水がほとんどなく、地熱で温められた蒸気が噴出している状態です。




続いて間欠泉(geyser)です。
水が地下から噴き出しています。動画もあるのですが、観に行かれる方のお楽しみにします笑


こちらも温泉ですが、先ほどのものと色が違います。水温の違いが要因です。こちらの温泉は40~70°で、この中に住む微生物によって、黒っぽい色になっています。


Black Sand Basin
さらに車を約15分走らせて到着したのが、Black Sand Basin(14:15頃)
この名前の由来は周囲にある”黒曜石(火山活動で噴出した溶岩が急冷して固まったもので、非常に黒く光沢がある)”です。






右の方にある凹みから水が吹き上げます。




こちらの温泉はEmerald Poolという名前が付けられていますが、水温の変化で現在は色が変わってしまったそうです。


Old Faithful
続いて、有名な間欠泉Old Faithfulへ!
イエローストーン国立公園が1872年に世界初の国立公園として設立されるきっかけとなったのは、この独特な地熱現象であるOld Faithfulのような間欠泉です。
Old Faithfulは、イエローストーンに約500ある間欠泉のひとつで、噴出が予測できる6つの間欠泉のうちのひとつ。約70分毎に、約1分半~5分噴出されるといわれています。
間欠泉の噴出を規則的に予測することができるのは珍しく、時間に忠実に噴出する間欠泉ということから、Faithful(忠実な)という名前がつけられたそうです。実際に、過去30年間で噴出間隔が延びたのはおよそ30分程度にとどまっています。


14:45頃、予定の時刻の15分前くらいから待機。
Old FaithfulにはOld Faithful Innというホテルも併設されています。駐車場は広いのですが、時間帯によって満車になるので余裕をもって到着することをおすすめします。
15分前でこの人の数!コンサート前のような雰囲気です笑


15:03頃、噴出開始!30~50mほど吹き上がります!この日は2分間くらい噴出していました。


- NPSアプリをダウンロード
- 電話で問い合わせ:最新の噴出予測の録音メッセージを聞く
- 電話番号:307-344-2751 (option 2)
- Geyser Timesへアクセス
ちなみに私たちは2つ目の方法で情報にアクセスしました!
15:23頃、途中の景色


Midway Geyser Basin・Grand Prismatic Spring
15:30頃、Midway Geyser Basinに到着。


カラフルな温泉Grand Prismatic Springをみにいきます。
近くで見るよりも、展望台から見た方が綺麗だ、とのことで、展望台にあがっていきます。
歩いてきます!!




この周辺で見かけた紫のお花。Park Flowerに認定されていて、地熱地域にみられるGentianopsis thermalisという名前の花です。


この道にある砂は黒曜石がくだけたものだそうです。


大体20分くらい歩きます。
展望台につきました!
Grand Prismatic Springは、直径約60~100メートルで、アメリカ最大の温泉です(世界でも3番目)
地下の通路は狭まっておらず、高温の水は地表に出ると冷えて、冷めた水が沈み、また高温の水が下から湧き上がるという循環が起こっています。
これにより、水は噴出に必要な温度まで上がらず、間欠泉のような噴出は起きません。


レインボーの色を作っているのは、好熱菌(thermophiles)という微生物です。肉眼では見えませんが、数兆もの微生物が集まると、色の塊として目に見えるようになります。
水温により好熱菌の色は異なり、オレンジ・茶色・緑色の好熱菌 → より低温の水に生息、無色や黄色の好熱菌 → より高温の水に生息しています。
あまりに高温になりすぎると、微生物が生息できない環境になり、光の乱射で青く見える、というイメージです。
ちなみに、このMidway Geyser BasinとBlack Sand Basinの間にある、Biscut Basinは最近爆発が起こったようで、立ち入りできないようになっています。
West Thumb Geyser Basin
40分程度車を走らせた17:00頃、West Thumb Geyser Basinに到着。




奥に見えるのはYellowstone Lakeです。北米最大の野生カットスロートトラウトの生息域があります。カットスロートトラウトはイエローストーンの象徴的在来魚として知られています。


少し前まで手前の方(砂が見えているあたり)まで水があったようです。
少し先の水面を見ると、波が立っておらず他と違う水の動きになっている箇所があります。この下に間欠泉があるからだそうです。水が全部引いたら間欠泉が見えてくるということです。




手前に見える穴も間欠泉で、Fishing Coneと呼ばれています。
ある日釣りをしていた方が、釣ったマスを間欠泉に落としてしまい、まもなくマスは間欠泉で茹で上がってしまいました。この話が広がり、湖で釣った魚をフックにつけたまま熱泉で調理する人が増えたことから、Fishing Coneという名前が付けられました。(※現在は禁止されています)


手前をみるとわかるのですが、湖の水がめちゃくちゃ透き通っていて綺麗です。


こちらはAbyss Poolというエメラルド色の温泉です。
公園内でも最も深い温泉のひとつで、深さは約16メートルです。この深さから、Abyss Pool(深淵の泉)という名前がつけられました。


このあと約30分ほど車を走らせてLake Villageへ。


Lake VillageにはLake Yellowstone Hotelという1889年に建てられた最も歴史のあるホテルがあります(お手洗いをお借りしました)
Hotelの前にYellowstone Lakeが広がります。
p手洗いから戻るとエルクの親子が!


さらに北へ約10分ほどいくと…(黄色ハイライトあたり)


バイソン!




で、反対側みたら想像以上にわんさかいました。




群れは雌がけん引するようで、繁殖期(夏)になると雄も合流してより大きな群れで活動するそうです。
群れから外れて雄一匹でうろちょろしているバイソンは、雌をめぐる雄同士の戦いに負けた雄です。この戦いで命を落とすバイソンもいるんだそう。
雄は1トンくらいで、時速60㎞で走れます。そんなわけで、雄のバイソンに立ち向かえる動物はいないだろうとガイドさんが言っていました。
敵に狙われるとすると、子供とか怪我や病気で弱ったバイソンだそうです。
バイソンの生息地はもともと北アメリカ大陸の大草原に生息していました。19世紀の過剰な狩猟で数百頭まで減少しほぼ絶滅状態に。イエローストーンが国立公園に指定されてから保護されて、いまでは数千頭まで回復したとのことです。
こんなかんじで車からかなり近い距離にいます笑




子供&赤ちゃんバイソンです。




こんなかんじで道路をふさいでくれるので、渋滞が起きます笑
一時間半動けなかったときもある、とのこと(Bison Jamというそうです笑)
人生初めてのバイソンを堪能して、次の目的地へ進みます。
Mud Volcano
18:50頃、この日最後の目的地Mud Volcanoに到着。
夕方になるとかなり気温がさがって、長袖にパーカーを重ねないと寒い気温になってきます(※日による)




Mud volcanoには多くのMud pot(泥間欠泉)がみられ、ここで見られる地熱現象は、公園内でも特に酸性度の高いものです。
また、イエローストーン・カルデラの隆起や沈降がもっとも大きい場所のひとつで、多くの断層が交わり、地震も頻発しているエリアだそうです。
Mud pot(泥間欠泉)は、火山活動により地中からあがってきた硫化水素を微生物が分解することにより、硫化水素が硫酸に変化。この硫酸が岩石を溶かし泥になり、ガスを発生させる、という仕組みになっています。
この辺りにいくと、硫黄のにおいが漂います。草津温泉を思い出しました。
Dragon’s Mouth Spring(ドラゴンが火を吹いているように見える)




Heyden Valley
このMud Volcanoのエリアの反対側はHeyden Valleyという草原が広がり、野生の動物が多くみられるスポットです(朝と夕方に出現する傾向にあるみたいです)
この日ふたたびバイソンを拝みました。
観光終了!West Yellowstoneに戻る!
19:30頃、ホテルに戻っている頃、Canyon Villageをすぎたあたりの草原でハンティング中のコヨーテをみかけました!
コヨーテは地面に鼻を近づけて、においで餌であるネズミを捕獲するそうです。この日も何度かジャンプしていて捕まえていたようでした。


ということで20:30頃無事West Yellowstoneに戻りました!
夕飯を食べていなかったので、West Yellowstoneの街の中にあるレストランに行くことに。
Madison Crossing Loungeで夕飯
ガイドさんにお勧めされたレストランMadison Crossing Loungeへ!
15分程度待って21:00頃に入店。




ここでは地ビールやバイソンのお肉等この地の特産物を食べることができます。
夫はYellowstoneの地ビールを注文!


食事はアペタイザーとして、House Salad $6 とBison Nachos $20をオーダー。




バイソンのお肉はひき肉ぽくなっていたので、あまり味はわかりづらかったのですが、ビーフとあまり変わらない感じがしました。
調べてみると、ビーフよりも脂肪分が少なくてタンパク質が多いそうです。
ナチョスはかなり量が多かったです!
Idaho rainbow trout $29


ニジマスです。こちらも美味しかったです。
ここでお米を食べられるとは!!(感動)
レストランで知ったのですが、Huckleberryというブルーベリーに似た果物もこの地の特産物だそうで、Huckleberry Sundae $8 をデザートにいただきました。


味もブルーベリーに似ています。外が寒かったので食べるか迷いましたが、食べてよかったです。美味しかった!
全部美味しくて、大満足でした!!
イエローストーンはその大自然やさまざまな地熱現象をみるだけでなく、この地ならではの食べ物も堪能できて、全身で楽しむことができる点がとても好きです!
イエローストーン国立公園観光一日目無事終了、とても充実した一日でした!



次はイエローストーン国立公園観光二日目をお届けします!