【ニューオーリンズ】歴史・文化について調べてみた

ニューオーリンズ旅行

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びば
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Hello Hello! ニューヨーク駐在妻のびばです!

ニューオーリンズに行ってきたのですが、色々な文化が混ざり合った独特な街でした。

気になって調べてみたので、記録がてら纏めて行こうと思います。

そもそもニューオーリンズってどこ?

アメリカ合衆国ルイジアナ州最大の都市。

アメリカ合衆国の南側にあります。

ニューオーリンズの歴史

ここはフレンチクオーター(French Quarter)と呼ばれるエリア(旧市街地)です。

この地域は、18世紀のフランス~スペイン統治時代の面影が残っている地域で、

建物の多くは、スペイン統治時代に建てられたもの。

防火のため壁をレンガや漆喰で覆っているのが特徴だそう。

歴史は、さかのぼること1718年、フランス入植者が、”ラ・ヌーヴェル・オルレアン”(新オルレアン)を建設したことから始まります。

そして、当時フランスがアメリカ大陸に持っていた植民地”フランス領ルイジアナ”の首都として栄えました。

その後、1763年、アメリカ植民地をめぐる戦争でイギリスに敗れたフランスは、

ミシシッピ川以東をイギリスに、新オルレアンを含むミシシッピ川以西をスペインに割譲します。

ナポレオン時代に再びフランス領に戻るものの、

1803年にナポレオンはそれをアメリカに売却してしまいます。

以降、この町は英語で”ニューオーリンズ”と呼ばれるようになりました。

このようにスペイン、イギリス、フランス等ヨーロッパの色々な国に支配されたという歴史から、

あらゆる国の文化が混じり合う独自の文化を形成していくこととなりました。

写真↓はフレンチ・クオーターにあるアンドリュー・ジャクソンを記念したジャクソン広場(Jackson Square)

中央には、ニューオーリンズの戦いで英国に勝利を収め、

後に合衆国大統領になったアンドリュー・ジャクソンの騎馬像があります。

ジャクソン広場の北側に位置するのは、セントルイス大聖堂(St. Louis Cathedral)

現存するアメリカ最古の大聖堂。

ちなみに、ニューオーリンズで調べると必ずといっていいほど出てくるこの↓建物

ミルテンベルガーハウス(Miltenberger House)といいます。

フレンチクオーターの伝統的な建築の特色の1つが

バルコニーやベランダのアイアンレース(装飾を施した鋳鉄製の手すり)なのですが、

最も美しいといわれているのがこのミルテンベルガーハウスなのだそうです。

この↓建物は1849年に建てられた、アメリカ最古のポンタルバ・アパート(Pontalba Apartment)

当時は水洗トイレ等の最新の技術が組み込まれたアパートだったとか。

200年以上の歴史をもつアメリカで最古のマーケット、フレンチマーケット(French Market)

スペイン統治時代に農作物を取引していたそう。

ニューオーリンズの文化

音楽

ニューオーリンズはジャズ発祥の地でもあります。

フランス・スぺイン統治時代に、アフリカから多くの黒人が奴隷として、連れてこられたことが始まりです。

当時、奴隷には、黒人奴隷と、黒人と移民の白人の混血奴隷(クレオール)の2種類の奴隷がいました。

この2種の奴隷の扱われ方には、大きな差がありました。

黒人奴隷は、綿花農園で使役されており、

混血奴隷のクレオールは、フランスのリベラルな政策の影響で、

準白人の地位を保っていたため、黒人奴隷ほどの人種差別を受けていなかったといいます。

それどころかクレオールの中には、教育を受けたり、プランテーションを経営する者(さらに黒人奴隷を使う者)もいたり、裕福な生活をしていたそう。

ところが、1865年の南北戦争終結と奴隷解放宣言とともに、

この2種の奴隷の差がなくなったことで、

両者とも職を失い、生活の糧を求めて、ニューオーリンズで交流することとなります。

(黒人奴隷は、自ら稼いで生活しなければならなくなり、クレオールは白人の権力が落ちたことで、自分たちの地位も落ちてしまった)

そして、彼らの母国であるアフリカの音楽とクレオールが持ち込んだヨーロッパの音楽も混じり合い、

新しい音楽が作り出されました。

ココに、南北戦争時に軍楽隊が使っていた楽器(管楽器や打楽器)が加わり(戦争後街に放出)、

ジャズが生まれた、とのことでした。

ジャズハウスの中で、伝統的なジャズを演奏する老舗ジャズハウスが、Presevation Hall

建物自体はフレンチクオーターで最古の建物といわれているそう。

ここでは、ディキシーランド・ジャズという20世紀初頭にニューオーリンズを中心に発展したジャズ(ニューオーリンズジャズ)が演奏されます。

食事

ニューオーリンズでは、その歴史から

フランス、スペイン・アフリカなどの影響を受けた独特な食文化が発展しました。

地理的特徴から(湿度が高い)小麦よりも米が作られており、主食にはお米を使った料理が多いのも特徴。

ニューオーリンズに行くと、ケイジャン料理とかクレオール料理という料理カテゴリーをよく見かけるのですが、

その違いについて調べてみました。

  • クレオール料理

ハイチ革命により、西インド諸島からルイジアナに移住したフランス系クレオール人(フランス人と黒人奴隷の混血)がもたらした料理。

前述の通り、もともとは、高い教育を受ける等豊かな生活を送っていたひとたちであり、

料理は洗練され、味も繊細であったとのこと。

  • ケイジャン料理

アメリカ北部(アカディア地方)の植民地で暮らしていたフランス人の直系のうちアメリカ南部のルイジアナに移住した人々がもたらした料理。

ケイジャンが住んでいた南部は、田舎で、河川や入り江がたくさんある湿地帯のようになっているため

そこに住む生き物たち(海老や牡蠣などのシーフードやアリゲーター等)を料理に活かすようになった。

(たしかにアリゲーターソーセージというのがレストランメニューにありました!)

ガンボ(Gumbo)

”ガンボ”は、フランス語でオクラの意。

スープストックに、甲殻類・肉類・ルイジアナの三位一体である玉ねぎ・ピーマン・セロリから作られたスープ料理。

オクラやフィレパウダーでとろみをつけるのだそう。

もともとオクラは、アフリカ由来の野菜であることから、

フランス・スペインなどに加えてアフリカの食文化の影響も受けている料理と考えられる。

ケイジャンにとってもクレオールにとっても代表的な料理の1つ。

ただ、ケイジャンガンボとクレオールガンボではアプローチが異なるそう。

例えば、とろみをつけるのにオクラを使うのか、フィレパウダーを使うか、

トマトを使うかどうか、ルーの炒め具合、などなど。

奥が深いですね‥‥。

ただ、基本的には、三位一体(Holy trinity)と呼ばれるセロリ、ピーマン、玉ねぎの三種の野菜を使うところは変わらないそう。

ジャンバラヤ(Jambalaya)

ガンボと並ぶ、クレオール・ケイジャン共通の代表料理。

鍋に米と具材を入れて炊き込んだ料理。

スペインのパエリア、インドのビリヤニに似ている。

由来には諸説あり。

クレオールのジャンバラヤとケイジャンのジャンバラヤでは、

トマトの有無が大きな違いとなっている。

レッドビーンペーストライス(Red beans&Rice)

豆とソーセージ・ハムなどを煮込んだ料理。

ケイジャンのRed Beans&Riceは若干辛めらしい。

ベニエ(Beignets)

フランス発祥、ルイジアナの名物スイーツ。

粉砂糖がかかった揚げドーナッツ。

タバスコ(Tabasco)

タバスコも、ルイジアナ発祥だそう!

ニューオーリンズの西にあるエイブリー・アイランドの岩塩と、唐辛子や穀物酢をたるに詰めて発酵させて作られる。

タバスコも売ってましたよ~

びば
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ほかにも、色々な文化・特色を持つニューオーリンズですが、一番気になった歴史と食文化・音楽について調べてみました!